拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

 アバター観想


監督の思いを最も最先端テクノロジーを駆使して表現を実現させていく様に驚きと感動と賞賛を!

先週、アバターを字幕付きでアイパットで見た。
もちろん公開された2009年にボクはスイスでオリジナル版(フランス語字幕)でみたのだけれど
やっぱり、今回、日本語字幕だとよく理解できてアイパット・ミニでも感動は大きかった。

衛星パンドラを後の恋人ネイティリが案内する、様々な植物や動物たちの描写、そしてイクランという翼竜に乗って
飛び回るシーンの素晴らしいこと!
なにより、パンドラ衛星に住む先住民族ナヴィの娘ネイティリの心の美しさが見て取れる表情・・・がなんとも言えない。

この映画を見た時は、『ああ、自分たちアメリカ人が過去にしてきた先住民族インディアン虐待』を描いている…のだ、と思って
見ていたのであるが、その後、2011年に3・11が起こり、それから日本で起きた様々なこと、特に、沖縄の基地問題など典型で
権力のあるものによる、市民への横暴を見た時、このアバターの描いていた物語が頭をよぎったりしていた。

2010年以降、迫害を受けるパンドラ星というのは実際、現地球上の至る所でもあるということが実感される世の中になって来ている。

大自然にある神聖なるものへの敬意を尊重する族と利益一点張り族の闘いは日本においても、益々鮮烈を極めてきている。

そんな中、今日IWJの岩上安身さんによる、有名になった前川喜平さんのインタビューには、来年2018年という年を暗示するものが
あったような気がした。慈悲心を唱える仏教による世作り…そんな話が聞かれたのだ。