拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

結合・・という名のB級映画

 SF映画<Splice>を見た。後半になるほどB級路線を突走っていた感じは魔逃れない。

最近友人から面白いよと薦められて、今日本で流行っているという本<生物と無生物の間>福岡伸一著を借りて読んだが、サッパリわからなかった。自分の無教養かつIQの低い事が自分自身に露呈するはめになった。

この本のテーマは<生命とは何か>で、<それは自己複製を行うシステムである。>・・・から始まり<動的平衡>云々で終わるが、遺伝子操作とか何とか難しい言葉が羅列されていて、現時点では私にはわかりません・・・でした。

 この本は名文と高く評価されているそうだが、ボクなどはわからないという苛立から、そのへんがかえって鼻につく感じがして尚更敬遠してしまうはめとなった。

 本がだめなら、今丁度この問題をとりあげていると思われる(遺伝子操作の)のSF映画が来ているのでそれに挑戦してみようと出かけた。

 そして上記に書いた感想をもったのだ。B級ホラー映画、SF映画でいつも感じるのは、頭のイイ科学者達が登場するのだが、人間としての教養というか、情操に欠けるために、結末が最悪の事態になってしまう。・・・そういう人間の無明がホラー映画の怖さの源であることだ。

 この前見た、是枝監督の<Air Doll>=空気人形に一脈通じるものがある、というのは人間ではない若い女が人間になろうとする経過で、Made in Jpは詩的、USAはケダモノ的。

 SF映画でボクがいつもがっかりさせられるのは、例えば<アバター>でも、SFで未知の世界を描いているのに、登場する人や宇宙人の情操は人間並みか、それ以下のメンタリティーであることに大失望を感じるのだ。どうせ未来社会を描くならビックリするぐらい高い精神を持った生物を登場させてもらいたいものだ。

 昨日よる、ローザンヌの湖側Ouchyへ行き、大画面の前でスペイン対パラグアイの試合を見てきた。沢山のスペイン移民が集まって観戦、ビールを飲みながら祭りの雰囲気を楽しんだ。結果1−0でスペインの勝ち