拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

昨日は場憐単位デ〜

2月12日(水)、相方ニコルは膝の手術を受けた。

30分ぐらいの簡単な手術で、術後すぐ帰宅できて、回復も早い・・・予定であったが、いざ手術が始まると予想もしない事態を確認、外科医は即対応…一時間の手術になり、6週間は手術した方の足に体重をかけない事を義務付けられたうえ、入院することも許されず、帰宅するように言われた。が…、手術した方の足を中に浮かべたまま、つまり松葉杖をついたまま、日本で言う6階まで無事に上がり降りる困難と、我々の日本式畳フトン寝室では起床困難・・・という大問題に突き当たったのだ。

相方の姉も両親も部屋を提供してくれたが、階段があったり、場所が遠かったりして条件があわず、結局近所のホテルの身障者用の部屋を数日借りることにした。

手術当日とその翌日は意に反してさほど痛みもなく、案外軽いね〜…と思っていたらやはり3日目の2月14日は膝も腫れ上がり、痛みも出始めたようだ。

ボクは13日からアパートで一人寝することになったりして、14日のバレンタインデーということをすっかり忘れていた。ホテルに相方を訪ねた時も二人共それを忘れていたが

ホテル近くの街の薬局に薬を取りに行く時に街の飾り付けで、今日がバレンタインデーだと知った。どおりで、バラの花一輪を持っている男が一人ならず見かけたわけだ。

街の薬局は、僕らの行きつけの店であり、相方はしょっちゅう行っているのでほとんどのスタッフと顔見知りであるが、膝の痛みと、使え慣れない松葉杖疲れした表情の相方を見ると、それを憐れんでスタッフが駆けつけるように来てくれて、あれこれと気を揉みながらも的確なアドバイスなどをしてくれ、主任なんかは、『家に空いている部屋があるから来たらどうおう?』とまで言ってくれた…それを横でボクは見ていたが、これこそが、小さな街でこそ巻き起こる『場憐単位』・・・ではないかと、改めて思った。

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ここの薬局のスタッフは皆親切なのだ・・・の図