拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

21時の拍手…

なんだか、閉じこもり生活…というのだろうか?ものすごくヘンテコリンな気持ちを強いられる生活が始まって、ボク的には5日目ぐらいをむかえようとしている日々。

もうすぐ68歳を迎えるボクでも初体験というか、すでにSF映画なんかでは経験したことのある徐々に不気味な雰囲気に落とし込まれる…とう、まぁ映画であると知っているから、安心を担保にどっぷりと不気味さを楽しめるのであるが、いま世界に起こっていることはまさに現実でありリアルで自分のホッペタをひっぱたくレベルの ”不気味さ”なのだ。

在スイス日本国大使館によるネット情報が3月19,20日ときて、スイス国内感染者数の前日比というのが、19日が+712人、20日が+692人で感染者は4176・・・と書いてあって、ボク的には十分効果的にビビった数字であった。

相方ニコルはすでにヨーロッパ各国の数字に恐れ入っていて『正しく恐れる』を実行して、大騒ぎしていたが、ボクも遅ればせながら世におこている事態を例の数字によって知らされたのだ。

それが4日前ぐらいであったが、その日の晩、21時…。相方がアパートのキッチン側の内側の窓辺に立って、ボクにこちらに来い…という。なんでも21時を合図に、コロナウイルス感染の危険にありながらも奮闘してくれている医療機関の人々や食品店で働く人々などに感謝の気持を表す意味で拍手をしようというアクションをするのだという。

これまで、サッカーの試合とかで他のアパートから聞こえてくる拍手喝采なんかはあったが、こういった意味の『拍手喝采』…、本当に感謝の気持が湧いてくるし、また互いに不自由な生活を強いられている者同士励まし合い連帯していることを確認するアクションでもあった。

 

  我がアパートの裏側はこんな風に各アパートの灯りがよく見える風景

このコロナ騒動はいったいいつまで続くのか、それがわからない不気味な時期にはこの行事は重要な意味を持っているように思う。