拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

プ・ラ・ブ・レ・ム・S

 人ごとながら今日はなんとディアボリックディ(悪魔のような)一日であろうか。

これが愛嬌のある話であればいいのだが、わりと深刻な話がそれぞれ、ボクに一つと、ニコルに一つ、ボクはメールで、彼女は電話で受け取ったのだ。

 ボクの方は、ほんの知り合い程度の関係ながら、数少ない日本人の知り合いとして、厄介な問題を4ヶ月ほど前に少しはその話しを聞かされていて、気の毒に思っていたのだが、今日来たメールによるといかなる解決策も見いだせずにいてほとほと参っているようなのだ。というのは、彼らは4ヶ月前に12階の素晴らしい景色が一望できるアパートに越して、大いに気に入って新しい門出を楽しみにしていたのだが、その上の階に住んでいる住人がトンデモナイ人達で、夜に叫び声をあげる、夜中に家具を移動する、バタバタと音を立てて歩き回る、音楽を物凄いボリュームでかける、等々。

 もう何度も苦情を訴えても、聞く耳持たず、管理会社に相談しても埒が明かず、今最後の手段として彼の会社の弁護士に動いてもらうしか手がない。それでもダメであれば引越しも考える・・・というところまで来ているとのこと。

 日本国内にいてもこの問題はなかなか難しい、まして言葉も文化も違う人を相手に戦うのはなんと苦しいことだろうか。

 もう一つのニコルの方は、もっともっとディアボリックな内容なのだ。ニコルの古い友人はアメリカ人で現在ドイツ在住、去年彼のメールアドレスをフェイスブックで発見して20年ぶりにメールやスカイプで連絡しあっていたのだが、去年のアメリカの不況で彼の資産がかなり目減りしたことから、ネット情報より政府陰謀説経由、新興宗教着ですっかり洗脳され、今は毎日朝から晩まで聖書を読んで、例の2012年の人類の滅亡を信じているというのだ。それだけならば問題はないのだが、それに家族が巻き込まれ正常な日常生活に支障をきたしているところまできているらしい。これこそ本当に<シャイニング>の世界・・・と背筋がぞっとする悲しい話を彼の妻が電話してきたのだ。 <魔が差す>とはこういうものなのだろうか。
 
 こいう笑えない話しが、沢山あるのだろうなあ、無力な我々に残されているのは祈ることと、下っ腹に力を入れてナニモノにも騙されない気概を持つこと!