拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

写真考・うれしい衝撃、ネット時代

 ほんとうに時代が変わったと実感するのは,こんな西瑞に住んでいながら日本の写真界の一面なりともネットを通して知ることが出来る事実だ。

 ボクは1986年ぐらいから2000年までの約14年間、写真を全く撮っていなかった。写真を一時期やめて、再開するつもりもなかったのが、やっぱり自分には写真が必要だと感じ始めスイスの祭りなどからボツボツ撮り始めた。

 2006年にデジタル一眼レフを買い、同時にプリンター、Macを買い揃えた。この6年間は銀塩写真の衰退とデジタル写真の振興を目の当たりにした時期で,写真仲間もいないボクはたった独りで悩んでいたが、週末写真家としてのボクは、暗室作業の必要のないPhotoshop での写真作りに魅力を感じ、また年々先細りしていく銀塩資材に不安をおぼえ、思い切りデジタルに乗り換える決心をした。

 しかし、そのやり方が全然わからない,手探り状態のボクを導いてくれたのが,ネットで読む、かく写真家たちのブロクであった。彼らも、ボクよりずっと以前にそういった問題にぶちあたり,徐々に解決していく様子をブロクに書いてくれたので、その後を行くボクはそれに導かれた。特にこのさるさる日記の常連である<写真生活>渡部さとるさんのブロクは最初から読み通して、ボクが欠席していた写真界の流れをおおいに学ぶことができた。以来、冬青社の高橋さん、写真・映像制作人の水谷さん、The short Epicの福川さんなど他沢山の人達のブロクに学んで今日に至る。

 日本にいても、これだけの人々の考えや体験を聞かせていただける有り難さ、まして遠い外国にいて毎日目にすることが出来る有り難さというのは外国にいるものでなければ実感できないかもしれない。