拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

 闘魂(ファイティング・スピリット)

 先日の冬季オリンピックで日本人選手が頑張ってくれ、感動がいまださめやらない。
 特にボクが最も感動したのは、女子スピードスケートの活躍だった。

 小平奈緒選手の高潔な人間性、高木美帆選手の道産子らしいはにかみ純情+底知れない潜在能力を秘めた大陸的性格。
 姉のおちゃめな高木菜那、菊地彩花選手・・・などなど、競技場面だけでなく彼女達のこれまでのドキュメントなどで
 その成長ぶりなどをみるにつけ、選手としてだけでなく、人間としても目に見えて立派になっていくのがわかる…のが
 本当に素晴らしい。
 今回、メダルに手の届かなかった選手に中にも、僕らの知らない素晴らしい物語が沢山あったのだと思う…
 などと、甘い感傷に浸ろうとしていた時、
 先月、3月中旬に行われたバトミントン全英オープンの動画に偶然眼がいってしまった。


 そこで眼にしたのは 山口 茜(あかね)…という身長156cmという小柄な選手。
 対するインドのプサルラ選手は179cmで、じつに闘うファッションモデル的な手足長人間。

 スピードスケートもそうだったけど、ヨーロッパ内でも最も背が高いと思われるオランダ人を相手に
 実に小柄な日本人が大健闘する姿を観るのは本当に勇気づけられる。

 ボクもこの小さい体(163cm)でヨーロッパ人を相手にこの歳になるまで、頑張って来たが??(何を!!!)
 まぁ、結局人間は体の大小が問題なのではない…という当たり前の結論にまではこぎつけている。

 人生は本当にいろいろあるよ。
 彼女達のように幼い頃からスポーツに縁がある人もあれば、これといった縁に恵まれない人が大半だろう。
 そんな中、他人との比較をやめて自分を見つめた時、自分が納得できる何かを見いだせる…と思う。
 
 まさに、観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄 だよナ、 舎利子…