拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

冬到来〜一時帰国者の恐れるもの

 ボクの周りに何人か、クリスマス、正月を日本で過ごそうという果報者がいる。自分などはここ何十年と日本の正月を知らない。嗚呼、いいな〜あの年末年始の雰囲気。

 ただこの果報者も日本帰国で恐れているものがあるのだ。連中はこの西瑞の生活ですっかり心身がなまってしまっている事実を改めてこの帰国時に知らされることになる。ワッハハハハ〜ッ!

 というのは、スイスの家屋は普通、全館スチーム暖房みたいなシステムになっていて、へやのなかにストーブや炬燵など全然いらないのだ!自分などは初めてスイスに来て、山小屋に連れて行ってもらった時、ストーブもないのに暖かく、瞬間湯沸かし器なども見当たらないのに、蛇口を回すとすぐお湯がでることにブッタマゲタ思い出がある。

それくらいだから、この時期に帰国する者は日本未完成暖房システム、朝起きる時など寒くて耐えられない・・・というような事に帰国前から恐れている状態である。日本には帰りたし、されど朝は寒し。

 考えてみるとここ西瑞は暮らし良すぎる嫌いがある。ボクなどは、『台風』という言葉すらわすれてしまったし、地震なんか日本を出て以来経験していない。自然による驚異が何にもないのである。(山地方には崖崩れとかあるが)

だから、昨日も散歩してきたが、昔レマン湖畔を散歩して考えた事が、”こんな所にいたら本当にボケてしまうからさっさと帰りましょう!”という事であったのに。