拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

2009年をふりかえって−2

 今年をふりかえってみると、生活スタイルを変えた画期的出来事は、やはりコンピュータ時代に遅蒔きながら我々夫婦も完全に巻き込まれてしまった事!!! だと言える。

 ボクの写真の現像も今や、Macでフォト・ショップだし、日本のニュース、TV、ドラマ、もネット。そしてこの11月から始めたブログもコンピュータ。仕事から帰って食事をしたあとはだいたいコンピュータに向かっているという生活スタイルになってきている。幸い,仕事をしているときはコンピュータに向かってってないのが救われる。

 今,10,20歳代の生まれながらにコンピュータ世代の人達と我々その画期的出来事を戸惑いながら,その変化に驚きながら、楽しみながら、見守りつつ受け入れてきた世代の人達、その流れに乗るにはちょっと遅すぎた世代の人達。などなどを考えると、新しい何かを我々は得たものの、その代償として何かが失われているのも事実だろう。

 だけどこのコンピュータ時代は人間の招来した道であるとボクは思う。今現在起こっている事は数十年前まではSF映画や小説の話であったけれどもどんどんイロイロなことを実現させていてその傾向は加速され,誰も予測すら出来ない猛スピードで突き進んでいる。これが為にベルリンの壁も崩れたろうし、その他の目に見えない様々な壁も崩壊しつつある。

 コンピュータ,ケータイと言ってもそれは結局,他人とのコミュニケーションの発達であり,ブログやメールによってこれまでは考えられない形で自分の考えを簡単に他人と分かち合える素晴らしい面も多々ある。

 ただ問題は常に他人とのコミュニケーションに終始して、真の自己と対面する機会がだんだん失われている事を我々はもっと意識するべきだと思う。他人とのコミュニケーションが広がる分,静かに何の介入もなしに自己を見つめるという行為をもっと,もっとこれまで以上にそういう時間,文化を意識して大切にしていくことが、このコンピュータ時代において偏った人格にならぬ為の必要不可欠の要素であると思う。

 それ故に," 脚下照顧 ”であり ” 喫茶去 ”であり ” マトリクス ”である。