拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

必撮無眼流 〜 写真展『L'homme et la bête 』スイス闘牛

今週の金曜日5月31日よりスイスのバレー州、州都シオン(Sion)で10日間の写真展を行う。

べく、準備などなどで忙しいというより気ぜわしくして…(という言い訳)によってブログ更新を御無沙汰していた。

写真は2004年〜2010年にかけて撮りためたスイス闘牛写真。

日本の宇和島などで行われている牛と牛の闘いと同じ、ただ牛たちがスイスでは雌牛である。フランス語では Combat de reines で、『女王の闘い』となる。

2003年に引っ越し屋に社員として定職をもち、生まれて初めてのバカンスというものをもらい、そういう時間を利用してスイス闘牛を撮り始めた事情がよくわかる。

撮りはじめの2004年頃は、観に来る人は地元の人ばかりで規模も小さく、数人のアマチュア写真家達が柵に近づいて写真を撮っても自分達の安全さえきちんと確保していれば誰も文句を言わない状況であったが、その後徐々に人気が出てきて最近では毎年テレビ中継が入るようになり、観客も昔の比ではないほど、したがって写真撮影も自由に最前線で撮ることができなくなっている。

いずれにしても、ボクの興味は牛達の勝負よりは地元の人々の人間模様…そういった観点からどこに行っても変わらない人間と動物、人間と人間の関わり具合をボクは楽しく拝見したものを展示しることにした。

スイスの闘牛…といっても闘牛を行っている地域は限られていてスイスのバレー州に限られているようだ。そのバレー州の8ヶ所を取材に行っている。

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 この省略図では省略しすぎてスイスを知らない人にはわからないかもローヌ川

今回写真展を行うにあたって撮影地を地図に表したが、案外あちこち行っていたので驚いた。

地元の人々が楽しみで催している闘牛が、その存在すら知らずにいた人々に広がって酪農家の人々の生活の一端を知ってもらえる喜びというものがあるのだろうか。

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