拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

女どもよ、立ち上がれ!

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先週の金曜日、6月14日フランス語で『Grève des Femmes』…で、女性ストライキという意味のデモがスイス国内中で行われた。

スイスはヨーロッパ史上でも多分もっとも男尊女卑な扱いを女性は受け続けてきた国かもしれない。

スイス婦人参政権が許されたのはなんと1971年…で、男女平等が憲法で認められたのが1981年6月14日であったという。(最も保守的な州、アッペンツェルでは国からの圧力でようやっと1991年に婦人参政権を認めたそうだ。)

1991年6月14日、労働組合が主催して第一回『女性によるストライキ』があり、全国で50万人参加。この年の7月にボクはスイスに移住してきたからボクはこれを見ることができなかったが、あれから28年たった2019年6月14日ローザンヌでボクは女性の大群を目撃した。

新聞によるとローザンヌで4万人、ベルン5万人、ジュネーブ1.5万人、チューリッヒ7万人などなど、男女の賃金格差、パートタイム労働者への労働条件圧力、家事労働の負担、性的暴力など様々な点で1981年に認められた憲法での男女平等が実行されてないなどを訴えるデモとなった。

二人の母に育てられ、そのどちらも女性ばかりの環境で育った自分としては『女性の存在』は和風で言えば『観音様』、洋風だと『マリア様』ごときもので、彼女たちを虐げる一切に不動明王のごとき怒りを持つ自分は、じっとしていられず、彼女らの溌剌とした抗議を目撃すべくローザンヌは彼女らの集会拠点さんフランソワ広場へ向かった。

物凄い、女性の大群!!それも老いも若きも共になってある者はプラカード持ち、ある者は赤ん坊を抱き上げ、このストライキのロゴマークの如く拳を突き上げる者たち。

こういうときの写真撮影って…案外難しいとつくづく思った。人が多すぎて何をどう撮るか???。

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時折、男たちが散見され、自分たちは女性の味方です!アピールをしていたが、写真的にはなんか、邪魔で排除しようとするが…(ジジイのボクも男であるが、自分のことはさておいての図)